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犬を育てることが世界で一番上手な国、デンマークから
ヴィベケ・リーセがやってくる!
動物福祉先進国デンマークのトップトレーナーであり、動物の行動分析家として世界的権威であるヴィベケ・リーセ。
2013年から毎年来日し、ヴィベケ流「犬学」の特別講義やデモンストレーション付きのワークショップを開催してきました。
ヴィベケの健康が許す限り、これからもずっと年に2回(春・秋開催)、日本でのセミナー活動を行います。
RPTM Japan 認定コース
「ヴィベケ・リーセ認定トレーナー」育成コースです。
このプログラムの全過程を修了すると「ヴィベケ・リーセ認定トレーナー」として、一般の飼い主を対象にヴィベケ理論に基づくトレーニングを指導することが認められます。
セミナー参加者の声
- 犬の微妙で素早いシグナル(ボディランゲージ)からストレスや様々なニュアンスの感情を読み取り、犬の行動に対して事前に適切な対処法を指導するヴィベケ先生の手法は、もっとも犬に寄り添う納得のトレーニング方法と感じます。
- 犬を犬として理解しながら、犬と飼い主が共に学ぶ過程で信頼関係が出来上がるという考えに感動します。
- 与えるストレスを最小限にする犬の扱い方、子犬に教えるべきこと、人と暮らす上で困る行動への対処法など、ドッグトレーナーのみならず、動物病院やトリミングサロン、そして一般家庭の飼い主にも役立つ情報が満載です。
- デンマークにおける避妊・去勢への考え方、セラピードッグの現状と育成方法など、日本の現状とは一味違うヴィベケ先生の考え方は、とても役に立ちます。
- ヴィベケ先生のトレーニング手法の真髄を日本にいながらにして伝授してもらえる「RPTM Japan認定コース」は、私にとって夢のようなプログラムです。日本での第一号公認トレーナーを目指して頑張っています。
- 今まで自分の中で繋がっていなかった問題行動の背後にあるものがセミナーを受講することでやっと見えてきました。もっと色々学んでいきたいと思いました。楽しい充実した時間をありがとうございました。
- 犬のボディランゲージを読むことは本当に難しいですが、1つ1つ丁寧に解説していただけて理解を深めることができました。トレーナーの学校では教わらなかったことばかりで、もっともっとヴィベケ先生から学びたいと思いました。また参加したいです。
ヴィベケ・リーセからのメッセージ
「Preventive」について
RPTMは犬と飼い主との充実したコミュニケーションを基本としています。飼い主は犬が発信している小さいサインまでも読み取ることが重要です。なにげないジェスチャーでも見落とさず読み取り、素早く対処することでネガティブな反応や興奮状態を引き起こすことを「防ぎ」ます。
ここの部分が「Preventive(予防)」です。
動物園での経験やオオカミの研究を通して私はこのPreventiveコンセプトを確立していきました。犬以外の動物たちのトレーニングを通じて彼らが発信している小さなシグナルを素早く読み取ることの大切さを痛感したのです。ライオンやトラのトレーニングでボディランゲージを読み取ることがとても大事だということもわかりました。これによって飼い主も犬もストレスが軽減されるのです。
犬は自分が出しているサインを飼い主が理解してくれていることを知ると安心します。飼い主は自分の味方なのだということを理解して落ち着きます。他の犬に吠えたりうなったり、攻撃性を見せる犬は多くの場合、飼い主に守ってもらえないと思って自己防衛をせざるを得ないだけなのです。同時に飼い主も犬のシグナルを読めないでいると、なぜそんなに問題行動を起こすのかが理解できずストレスを抱えます。
シグナルがわかるようになると犬が恐怖を感じているときに適切な対応をして落ち着かせ、安心させることができます。これで犬も攻撃的にならずに済みます。
このような状態は飼い主と犬との信頼関係を深めることができ、理想的な関係を作ります。そのために飼い主は犬の顔の表情、ボディランゲージ、その他日頃見せている小さなシグナル(犬によって様々)を見つけて理解してあげることが重要なのです。
「犬を理解すること」について
犬は人とは全く違います。人間とは異なった行動、態度とスキルを持っています。ニーズも違います。私たちはそれを十分に学び彼らと接することによってもっとお互いに幸せになれるのです。
犬はボディランゲージを通して私たちに語りかけます。それは声だったり、顔の表情、体を使ったり、様々な形です。だんだんその意味が分かってくると犬が何を求めているのかが理解できてきます。
犬が「怖い」と思っているときは「私に任せていいよ」ということを理解させてあげてください。落ち着いた態度でその状況から犬を救ってあげるのです。
具体的な方法はRPTMのトレーナーの指導を受けてください。
どんな犬でも「お気に入り」があるはずです。あなたの犬の「お気に入り」は何なのか知っておきましょう。いいことをしているときはハッピーな声で褒めてあげましょう。そして大好きなご褒美をあげるのです。
社会化(Socialization)と馴化(Habituation)の違いについて
人や他の犬との社会性を高めること(社会化)と環境に馴らすこと(馴化)の違いを理解することは難しいかもしれません。環境に強制的に馴らすということは、犬に無理やりこちらの都合を押し付けることです。本当の問題を無視して環境に馴れさせること(馴化)だけに注力すると、犬も諦めてそれ以上自分の置かれた状況を変える努力をしなくなります。これでは飼い主との信頼関係も育ちません。
それに対して社会性を持たせるということ(社会化)は、あらゆる状況に対応できる能力を育ててあげることです。犬は楽しく学ぶことができ、飼い主との信頼関係も構築できます。犬も自分にとって良いことなら積極的にやってくれます。そうなるようにこちらもお膳立てしてあげる必要があります。
ただ命令に従うのではなく、犬も「やりたいからやる」という状況に持って行ってあげるのです。
飼い主と「共に」学ぶことでお互い納得してトレーニングができるのです。それによって犬は飼い主との信頼関係を感じながら生活ができるのです。