#13 セミナー8日目<後編> ショッピングモールでのサービスドックのトレーニングについて
デンマーク セミナー最終日の午後。
午前中に訪れたオールボー動物病院近くのショッピングモールへ移動しました。
まずは、ランチ♪

念のために・・・ビールは私のではありません! 私の頼んだ飲み物は寒気が来るほど大きなスムージー(笑)
滞在中、大好きなハムにチーズと酪農大国の美味しい食べ物を朝から堪能していた私は、あっという間に身体に3Kgの蓄えをつけました。美味しいデンマークの料理、全体的に少し薄味で、日本人には合うのでは?と思います。
パンは日本が一番美味しい〜と思っていましたが、ドイツ系のパンが好きならとっても美味しく頂けます。(デンマーク生まれのデニッシュはどれも美味しかった!)
さて、サービスドックのトレーニングの様子は、レオンベルガーのオリ君 6歳の男の子とハンドラーのレッキーさんがデモンストレーションをしてくださいました。
このユニットは、依頼を受けて仕事をするサービスドックで、必要とする方とのお出かけに付き添ったりするそうです。

回転ドアからレオンベルガー登場さすがにすれ違う人が振り返ります。
デンマークでも珍しい犬種のオリ君。サービスドックについても興味深々で、自然と人が集まってきます。が、優しく丁寧に説明をするウィベケ先生や、VIVIさん、レッキーさん、仕事中のふれあいは禁止してますが、子供には普及もかねて触れ合いオッケーだそうです。
日本なら『わぁ〜かわいい〜触っていいですかぁ〜』と言われそうですが、お仕事中だからと見守って下さる方が殆ど、人のマナーも大切ですね。

お仕事をしているワンちゃんよ~とお孫ちゃんに説明しているおばあちゃん
とても落ち着いているオリ君ですが、サービスドックとなるまでには2年半の年月をかけたそうです。最初の頃は、人が大好きですぐに人の傍へ寄って行ってしまう子だったとか・・・。
周囲の方への配慮をしつつ、オリ君とレッキ―さんのデモンストレーションは続きます。
ヴィベケ先生が突然オリ君に抱き着いたり、またいで歩いたり。これが決してふざけているのではなく、どんな状況でも動じずサービスドックの仕事ができるように実施しているトレーニングの1つです。

日本でもおなじみのH&M店内でのトレーニング
後半には、ウィベケ先生と、インディ君のトレーニング風景を見せて頂きました。
インディ君にも人だかりが出来ました。以前も会いましたね〜と、再開を楽しむ方もいらっしゃいました。モール内では、車椅子や電動車椅子でお買い物される方の姿が多くみうけられ、福祉大国といわれるデンマークを肌で感じた気がします。

モール内でのフセ+マテ、ヴィベケ先生の姿が遠くなっても待っています。
オリ君と、インディ君ではサービスドックとしてトレーニングされている内容が異なりインディ君は下に落ちた物のピックアップや、服の脱ぎ着、身体を支えることもお手伝いしてくれます。
その為には、どんな時にも動じない…
犬の気持ちを尊重しながらのトレーニングで、我慢ではなく「ん?だれかまだいた?何かあった?」程度の気持ちで犬もハンドラーと協力しつつトレーニングに取り組んでいました。
ショッピングモールでの見学の後、再びRPTM施設へ戻り、バーベキューで最後の時を過ごしました。

最後の瞬間まで、私達へのレクチャーを続けて下さるヴィベケ先生とインディ君。
あっという間のデンマーク8日間。
今思い出しても昨日の事のように鮮明に思い出されます。
2019年12月から連載を続けていましたが、今回のレポートを最後に私からの連載は終了いたします。この度の貴重な機会にただただ感謝しております。また、最後までお付き合い頂きました皆様本当にありがとうございました。
来日の際のヴィベケご夫妻のパワフルで可能な限り私達に伝えていこう!との意気込みと愛情は、ひしひしと感じる事ですが、デンマークセミナーでの出会いや体験にさらに深いご配慮を感じました。
できることならぜひぜひ現地に足を運んで!とお勧めしたいところです。
が、まずは2020年秋に全国で予定されています「ヴィベケジャパンセミナー」へ、多くの方にお越しいただき、ヴィベケ先生のお人柄に触れ、ヴィベケ理論を知って頂ければ・・・と願っております。

セミナー後半組の面々。帰国後は全国各地で活躍をしているトッププロの方々ばかりです。出会いに感謝!!
この翌日私達はオールボー空港から一路オランダ経由で日本を目指しました。(が、アムステルダム空港で、地上クルーのストライキに遭遇するという土産話を作りました。)
~おしまい~
上野 貴子