命を育てるということ。

コラム その他 2017年12月20日 

文:B-Paws 中沢俊恵CPDT-KA

当たり前のことを何度でも言いますが、犬は”命”です。

犬を飼ったなら、その命が尽きるときまで、その命が健康に正しく生きることができるように最善を尽くさなければなりません。
ペットショップでショウウィンドウに並べられている様子や、インターネット上で洋服や靴の商品のようにオシャレに並べられた写真に、我々人間はそれが犬や猫と云う”命”であると云うことに対して鈍感になっているような気がします。

大人しく立派な成犬を見て「この犬と同じ犬が欲しい」とそう思っても同じ犬種だからといって、同じように育つわけではありません。この当然のこととも思えることが、まだまだきちんと理解されていない気がします。

TVCMや漫画、アニメ等の影響で犬の流行が生じることがまさにそれかな、と。

大抵の場合、流行した犬種はその後に痛々しい話が流れますが、流行ではなくともどこかで見かけた犬を見て「この犬と同じ犬種が欲しい」となってもその後の痛々しいエピソードは、流行した犬種ほど目立ちません。でも、状況は同じです。

犬も猫も、その他の愛玩動物も手に入れようと思えば比較的容易に手に入ります。

nakazawaga

動物を飼うと云うことは命を育てると云う事あり、どれだけ簡単に手に入っても、命に対しての重大な責任が生じることをどうか忘れないでください。

手に入れたパピーはやんちゃで、ひとりぼっちが嫌いで大騒ぎをし、あなたの手足をガジガジするし、大型犬のパピーなら家具をぼろぼろに破壊だってするかもしれませんし、散歩で引っ張る力も強く、大型犬は小型犬に比べて心身の成長速度も遅いのでいつまでたっても子供のように振る舞うでしょう。

犬種による違い、サイズによる違い、飼育環境・生まれた環境・そこまで育った環境による違い、そうした様々な事柄が犬の成長に大きく影響します。

迎えたパピーが成犬と呼ばれるまでのおよそ1年間、成長の真っ只中にある命に対して飼い主はとことん向き合わねばなりません。もちろん、その後も。病気になっても、年老いても、歩くことすらままならなくなっても。

飼い主の与えてくれる環境が、飼われた動物の世界の“すべて”になるのです。

飼い主に与えられる選択肢しか、選択肢がないのです。飼い主が与えてくれなければ選択肢も持てないのです。

 

クリスマスシーズン、命をプレゼント人がいます。

プレゼントする側もされる側も今一度よくお考えいただければと思います。

今、犬を飼っている人もそうでない人も改めて、動物は”命”であるということを認識していただけたらと思います。

 

犬を、猫を、その他の迎える・迎えた動物を最期まで幸せにする覚悟はありますか?

 

今回も拙い文章にお付き合いくださり、ありがとうございました。

愛犬と共に、どうぞ良いお年をお迎えください。