「脱感作」と「拮抗条件付」は、攻撃性の助長を防ぐことができる Part2

 

2018年11月

文:ヴィベケ・S・リーセ / 訳:吉永優子 CPDT-KA

Part1で書いたように、根気強く進めてください。急ぎすぎることが問題を抱えた犬を助けるのに失敗する主な理由なのです。
「拮抗条件付」と「脱感作」の組み合わせは時間がかかり役に立たないように思えるかもしれませんが、そんなことはありません。
正しく忍耐強く使えば、それは最も安定的で頼りがいのあるトレーニング方法なのです。 

私はすべてのドッグトレーナーと飼い主に対して、フードを報酬使ったトレーニング方法を使うことを、本当に、本当に、心の底から強く、お勧めします。(RPTMトレーナーを探してください。) 

罰を使うトレーニングは攻撃性を進展させることが科学的に証明されています。 

もし犬が別の犬を見て唸ったり吠えたりするたびに、飼い主やトレーナーが犬を叱ったり、たたいたり、蹴ったりしたら、犬は他の犬が現れる度に罰せられるので、すべての犬を追い払う必要があるという感情を持ってしま、攻撃性はどんどん悪化します。 

 

この場合、他の犬に対する考え方を変える必要があることを覚えておいてください。私たちはどんなことにせネガティブな方法を使ってネガティブからポジティブに変えることはできません。ですから吠えて犬に反応するからといって、罰するのはよくないことです。どうぞ覚えておいてください。に対して吠えたりうなったりするのはそれはトレーナーや飼い主がその状況をどうにかしてくれるだろうという信頼犬にないのです。 

全ての行動には理由があります。
犬に対する考え方を変えるには、犬を見たときの身体の中に別の感情を芽生えさせる必要があります。 

 

もしトレーナや飼い主がその場をなんとかしてくれると犬が信じられないならば、トレーナーや飼い主と犬の間の信頼関係をまず構築しなければなりません。
もし犬が他の犬を怖がっていて、それが彼の反応の理由であるのなら、あなたは犬他の犬を見ても安全だと思わせる必要があります。
どちらのケースも、唯一私たちポジティブトレーニングを使って犬の感情を変化させることで他の犬に対する気持ちを落ち着かせることができるのです 

 

攻撃性の理由 

他犬に対する反応や攻撃性の理由として様々なことが考えられます 

 ストレス、恐怖、痛み、罰に基づくトレーニング、社会化不足、栄養不足
フラストレーション、ホルモンと神経伝達機能のアンバランス、病気、歯の問題、幼少期の悪経験、よくないブリーディング、
そして、もっともっとあります・・・
 

犬は私たちが仲間の人たちに接するときと同様な敬意をもって接するに値する動物です。 

もし私たちが敬意を求めるならば、私たちは敬意を示さねばなりません。 

もし私たちが協調を求めるならば、私たち自身が協力しなければなりません。 

ブリーダーもまた、ブリーディングの際に恐怖や攻撃性のある犬を使わないなど、もっと改善する必要があります。 

 

 

真心をこめて 

ヴィべケ・S・リーセ RPTM デンマーク 

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