2019年、春の嵐。
文:B-Paws 中沢俊恵,CPDT-KA
2019年のヴィベケ春セミナーが無事に終了し、今回もまた多くの人を魅了して、ヴィベケは愛犬インディの待つデンマークへと笑顔で帰っていきました。
今回のRPTM認定コースでは実技試験も始まり、熱意あるたくさんの参加者が次々と試験を突破していく姿が実に印象的でした。そう遠くない将来に誕生するであろうRPTM Jpana認定トレーナーに期待が高まります。
そして今回のセミナーでは、RPTM Japan 初の猫セミナーが開催され、私個人としてはそちらもまた非常に興味深いものとなりました。
ヴィベケ自身は「私より猫に精通した人は世界にもっといる」と言っていましたが、トラの飼育にも携わった経験を持つヴィベケの科学的根拠に基づいた猫学は参加者の好奇心と興味を満たす十分な内容で・・・セミナーの詳細をここでお伝えすることはできませんが・・・犬と猫は異なる種族であるためにボディランゲージなどに当然の違いはあっても、どちらも同じ命であり、私たちが彼らに対して大切にしなければならない根底の部分は同じであると強く感じさせられるものでした。
(例えば、“安心して過ごせる場所”や“選択肢”が必要であるのは犬も猫にも言えること。)
初の試みとなった猫セミナーは、猫を飼育している人にだけでなく獣医さんにはもちろん、猫の保護活動をされている方達の今後の猫との携わりに大きく役立っていくことでしょう。
私は自宅に戻ってから数日、愛猫たちの様子をこれまで以上に深く観察し「なるほど、ヴィベケが言っていたのはこのことか!」と新しい発見(?)も出来、犬と猫との違いをこれまで以上に楽しめるきっかけとなりました。ありがとう、ヴィベケ!
常日頃思うのは、“相手を知る”ということの大切さ。
相手が“犬”ならば、犬とはどういう動物なのかをただしく知ること。
相手が“猫”ならば、猫とはどういう動物なのかをただしく知ること。
相手をただしく知ることが最大のエンリッチメントと思いながら仕事をしていますが、今回のヴィベケセミナーツアーで私は犬と猫両方をまた新たに知ることができました。
同じように、私だけでなく参加者の誰もが知識と理解を深めたはずです。
ひとりひとりが得た知識と理解は、愛犬・愛猫や仕事で出会う犬猫達に還元されていくのだろうと思うと、10年後、20年後の日本のこの業界が少し楽しみになります。
B-Paws 中沢俊恵,CPDT-KA