犬にとってのストレスとは何か? Part3 (3回シリーズ)

2018 

文:ヴィベケ・S・リーセ / 訳:吉永優子 CPDT-KA

 

犬にストレスがかかっているかどうか確かめるために探すべきサイン 

よく知られているサインはありますが、最も重要なのは犬の個性と彼独自のサインの使い方を知ることだということを、覚えておいてください。 

それぞれの犬は、独自環境との折り合いのつけ方や感じていること飼い主にわかってもらおうとする自分なりの方法を持っています。だから、あなた仕草について本で読んだことに固執せず、それぞれの犬が私たちに「語りかけてくる」彼なりやり方を観察することが大切なのです。 

 

けれど、見るべき一般的なサインいくつかあります: 

 

  • 不必要に身体を振ったり、震えたりする (犬を怖がらせるようなものが何もなく、また寒くもない) 
  • 異常な抜け毛(抜け毛のシーズンでもなく、固まりでごっそり抜ける) 
  • 筋肉の緊張(犬が全くリラックスしていない) 
  • 過度なよだれ(水を飲んだばかりでもなく、フードがあるわけでもなく、発情中のメスがいるわけでもない) 
  • 痒がったり、掻いたりする(獣医による皮膚病の所見はない) 
  • 唇や鼻を舐める(理由もなく頻繁に) 
  • あくび(いろいろな状況で頻繁に) 
  • ずっと吠えている(吠える対象がないのに、自分の世界に入って吠え続けているように見える) 
  • ハアハアいう(室内も戸外暑くなく、走ったりたくさん遊んだわけでなく、理由なくハアハアいっている) 
  • 隠れる(怖がって隠れようとするか、いつも飼い主から離れて隠れている) 
  • 落ち着かない(リラックスして横になることなく、常に家の中を歩き回っている) 
  • 家を粗相して汚す(トイレを外しておしっこやうんちをする) 
  • しっぽを足の間に挟み込む 

 

何が犬にストレスを与えるのでしょう? ストレスを助長するもの 

 

  • 子供や大人に邪魔されない自分自身の場所がないこと 
  • き声叫び声、吠え声やその他の動揺させるもの 
  • 混乱させ一貫性のない学習 
  • やボールを投げること 
  • 他犬や飼い主相手ゲームとして闘うこと 
  • 進みが速すぎるトレーニング 
  • 体系化されない日常生活 
  • 犬と飼い主の協力関係の不足や欠如 
  • 身体と精神活動バランスの欠如 

 

ストレスを軽減させるもの; 

 

  • 集中力を必要とする活動 
  • 犬が参加できる活動、ただし人の監督下で 
  • 外に向けての衝動(サインを発信 
  • サーチ(探す)練習、硬いおやつ 
  • 身体をコントロールする練習 
  • 自分自身の場所 
  • 飼い主との良い協力関係 
  • 犬と飼い主との良いコミュニケーション 
  • 静かでバランスの取れたトレーニング 
  • 楽しく充実した毎日 

 

 真心をこめて 

ヴィべケ・S・リーセ RPTM デンマーク 

 

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