働く犬、犬の友達、気分転換と遊びの時間について。

 

2018年2月 

文:ヴィベケ・S・リーセ / 訳:吉永優子 CPDT-KA

 

私の精神医学分野での作業犬(サービスドッグ)「インディ」は、またの名を「私のホワイト・プリンス(白い王子)」と言います。
インディは勤勉な作業犬です。
彼は病院の検査や歯科医に行くのを怖がったり、学校で「単に」集中することに問題を抱えている子供たちを助ける仕事をしています。
そしてまさに人間と同じように、作業犬も気分転換や友達を作ることが必要です。だれだってずっと働き続けることはできませんからね。

夫と私はインディを連れて、我が家から車で数時間のジーランドに住む大好きないとこのカリンとその夫ヘンリクの家を訪ねました。
カリンはヴィッガという名の美しい2歳のメスのゴールデンレトリバーを、日中よく預かって世話をしています。インディは今年の4月で4歳になります。
インディはこの2週間ほどひどく体調が悪く、回復のため仕事をせずただ楽しく時を過ごすことが必要でした。カリンと私はヴィッガについて話している時、すぐさまインディとヴィッガが会って遊ぶべきだと合意しました。カリンとヘンリクの庭は広大で、4500平方メートルもあるのです。

 

友達を作って一緒に遊ぶことは、私達と同様すべての犬にとって大切なことです。しかし、それはコントロールされた遊びであることがとても重要です。
もしも犬が刺激の少ない状況下にあったり、他の犬に対する社会化が十分でなかったら、彼らは自然に「良い遊びのルール」を理解することはありません。だから飼い主やトレーナーは、監視のためにその場にいなければならないのです。
犬に「カットオフシグナル(中断の合図)」を教えることが、まずやらなければならないことです。「カットオフシグナル」は、「あなたが今やっていることを中断して他のことをしなさい」という意味で、「遊んではいけない」という意味ではありません。

もし初めての犬と出会ったインディの最初の5分間のように、犬が他の子をいじめたとしたら。(私はインディを子犬の時からは飼っていなかったのです)
犬達をオフリードにして会わせてあげましょう(攻撃性がない場合だけですが)。居合わせた人は全員、立ち止まってじっと犬を凝視するのではなく周りで動きまわっていなければなりません。もしある犬がもう一方の犬をいじめるならば、飼い主ではない方の人がその場の中断の合図を出さなければなりません。もし出来れば(犬は素早く動きますので)犬達の間に割って入っていじめっ子の犬に相対して立ちはだかり時々一瞬遊びをやめさせ、それからまた遊ばせてあげるようにします。いじめっ子の犬は「良い遊びのルール」を学ぶ必要がありますが、もしリードに繋がれていたり遊びそのものを禁止されてしまったら、それを学ぶことはありません。

 

全ての行動には理由があります。
RPTM,ヴィベケ・S・リーセ
デンマーク

※このコラムは、過去に他媒体(月刊誌)に掲載された内容を再録したものです。