犬にとって家族はなぜ大切なのでしょうか。

 

2018年1月 

ヴィベケ・S・リーセ / 訳:吉永優子 CPDT-KA

 

犬にとって家族はなぜ大切なのでしょうか。 

 

愛らしい小さな子犬があなたの家にやって来たら、子犬はケージの中や家の外で暮らすのではなく、あなたの家族の一員であることが必要です。 

 

精神的に健康な犬に成長するためには、彼は家族の一員であることが必要です。犬は生まれつき集団や群れを作る動物です。子犬の体内の遺伝子は、ひとり取り残されることの危険性をその子に告げます。だから、子犬は鳴いたり、ケージや寝床を汚したり、はたまた怖さのあまりとてもとても静かになってしまうのです。 

 

子犬や若犬、あるいは大人の犬も、外でひとりにされたりケージに鍵をかけて閉じ込められ家族から引き離されると、精神的に傷ついてしまうことがあります。犬も孤独や学習性無力感に苦しむ可能性があるのです。 

 

孤独: 集団や群れの一員として生まれたすべての生き物にとって、孤独は精神的にダメージを与える事象であり、成長するにつれ山ほど様々な行動問題を引き起こす可能性があります。もし犬が一人ぼっちだったら、これから生きていかされる社会に馴れることもなく、社会化不足の結果として攻撃行動がしばしば観察されることになります。それは健全な生き方ではありません。 

 

学習性無力感: 学習性無力感もまた、すべての生き物にとって、それが家族や集団で生きる個体であるかどうかにかかわらず、精神的にダメージを与えるものであり、悪しき行動に発展する可能性があります。(たまに見られるとはいえ)攻撃性を示すことはそう多くなく、むしろあなたの注目を乞うて媚びたり、四六時中指示を待ってあなたを見つめ続けていたり、常同行動を示したりします。犬がどの行動をとるにしても、それはやはり犬の心の健康にとって良いことではありません。 

ですから、どうぞあなたの犬にどんな犬生を提供するか、他の人々が彼らの犬にどんな犬生を提供しているのかについて考えてください。そしてもし人々が受け入れてくれるなら、それらを変えるお手伝いをしてあげてください。 

 

全ての行動には理由があります。 

RPTM,ヴィベケ・S・リーセ 

デンマーク 

 

※このコラムは、過去に他媒体(月刊誌)に掲載された内容を再録したものです。