犬と人、そしてヴィベケ

コラム 2018年5月14日 

文:B-Paws 中沢俊恵 CPDT-KA

 

私たちは犬の目を通して世界を感じることはできません。

哲学的なことを言ってしまえば、“あなた”と“わたし”の目に映っている世界だってまったく同じように見えているとは限らないし、“あなた”の目を通して“わたし”は世界を感じることはできない。“わたし”が見ているピンクは、“あなた”のブルーかもしれない。或る一定から先は想像力によって相手の感覚を自らの中で補完せざるを得ません。

それは視覚だけに拘らず、その他の感覚や情動に関しても同様で、例えば何かの状況で相手が何をどう感じているかに想像を巡らせる必要は“相手の立場で考える”と云う、ある種の思いやりにも通ずると私は考えます。

 

 

『犬の感覚を認めて受け入れましょう』とヴィベケは言います。

犬が”犬”であることを前提としたうえで、対人にするように、犬に対しても最大限の敬意を払うべきであるとヴィベケは強く訴えます。この考えに私は強く同意します!

友人や家族、恋人、或いは他人に対して失礼のないように思いやりの心を持って接するように、犬に対しても同様に敬意をもって接することは必然のことと言えます。これはひとつの命に対する礼儀とも言えるのではないでしょうか。

犬と人とでは様々な感覚に違いがあるため、必ずしも私たち人間が感じているように犬が感じているとは限らず、“犬”である彼らが感じている世界をできるだけ正しく窺い知りながら接する必要があるのですが、多くの人は犬が犬であることを忘れてしまったかのように振る舞ってしまいがちです。もしくは、犬が感じている世界を知らないのかもしれません。

 

 

犬と共にある方もこれから犬を迎えようとお考えの方も、“犬”についてより多くの正しい情報を得るために是非一度、ヴィベケ.S.リーセのセミナーに足を運んでみていただけたらと思います。

犬のボディランゲージ・コミュニケーションシグナルを中心に、犬の世界はどのようなものか、私たち人間が犬に対してどうあるべきか、それによって犬と人との関係がどのように築かれていくのか、そうしたことをヴィベケはわかりやすく教えてくれます。

 

自分の身近な人が自分のことを理解してくれない世界だったとしたら、それはどれほど孤独で悲しい世界か・・・。私は、大切な愛犬をそんな世界に留めておきたくはありません。共に笑顔であれるようにと願い、そのために自分が出来ることは“犬”である愛犬の世界を知ることだと確信して学び続けてきました。冒頭で述べたように、人対人であっても100%の世界を共有することはできませんが、相手が犬であろうと人であろうと、互いの理解に一歩でも近付く為に出来ることはあるのです。ヴィベケのメソッドは、私にとってのその一歩であることは間違いありません。

 

次回ヴィベケの日本セミナーツアーは秋に開催されます。

 

B-Paws 中沢俊恵